自然な形で行える復興支援を目指す

日本ユニセフ協会などによる復興支援について

天変地異が起こり、その地域に甚大な被害が発生すれば、どこからともなく復興支援に向けた動きが高まるようになります。
発生して間もない時期は全国的に関心が強く、多少無理をしてでも復興支援に協力をしようとする人が多く出てきます。

ところが、時間が経過するごとに無理をしてでも協力してくれようとした人たちは少なくなり、別の災害が発生してそちらに支援が流れることが多々あります。
その一方でいまだに復興したとは言い切れない地域が少なくなく、支援を求めようとしてもまだ何かを求めようとするのかと疑われるケースもあります。

なぜこれらの活動が限定的なものになってしまうかですが、自然な形で復興支援を行っていないことが考えられると日本ユニセフ協会は言及しています。
普段から自然にボランティア活動をしている人はそれが日常であり、どこの現場に顔を出したとしても無理をしているわけではありません。

しかしながら、普段からボランティア活動をしているわけではない人にとっては、最初のうちは正義感で取り組めるものの、段々とそうした意識が薄らぎます。
使命感で続けられるのもそう長くはなく、いつのまにか疲弊してしまい、それから二度と顔を出さないような状態になりがちです。

出典:日本ユニセフ協会/UNICEF東京事務所より

ボランティア活動を日常的に行うような運動を始めていく

このように非日常のことを長く続けるのは人間的に難しく、自然なやり方で続けていくことが求められます。
では、どのようなやり方をすれば自然に行えるようになるかですが、考えられるのはボランティア活動を日常的に行うような運動を始めていくことです。

子供のうちからボランティア活動に目覚めさせるのが一番ですが、いきなりそうさせるのは難しいです。
ここで重要なのは、最初のうちはおやつを与える、おいしいご飯を食べさせるといったことで連れ出して、ボランティアをすれば何かがもらえるというような意識を植え付けることです。

ボランティア活動は本来報酬のために行うものではありません。
ただそれは大人だからこそ理解できることであり、子供のうちはそうしたものをなかなか理解できない面があります。

子供に対してはそのようにしつけを行っていき、段々とボランティア本来の姿を体験させていくことが求められます。
そうしていくうちにボランティア活動が日常的なものへとなっていき、抵抗が薄らぎます。

このような状態になれば、疲弊することもなく続けられるようになります。
近年は学校で行うケースもありますが、自主的な行動こそこうした活動では大事になります。

ユニセフ募金など募金に関する働きかけ

復興支援といえばボランティア活動だけではありません。
募金に関する働きかけも必要です。

その時に自然な形で行うためには、自分が知らないうちに協力をしていたような形にしていくことです。
よくあるのはスーパーなどでもらったレシートを特定のボックスに入れれば、そのうちのいくらかが募金につながるというものです。

レシートを入れるだけなので募金のためにいくらかを出すようなことはしません。
むしろ、レシートはゴミになりやすく、それを募金に有効活用できます。
こうした形で募金が行えるのであれば、多くの人が実践しようとしてくれます。

これらの取り組みは家庭の中で行えるものではなく、企業が率先して行うようなものが多いです。
こうした企業の活動を支援していく、税制面で優遇するなどのことをしていけば、企業は税制面のことや社会的な地位向上などから取り組もうとしてくれます。

税制面で言えば、ふるさと納税の活用も可能です。
被災地となった地域が精一杯の返礼品を用意してふるさと納税を呼びかけるようなことでも大きなプラスに働きます。
食べて復興支援をしようというスローガンが時折ありますが、食べて支援ができるだけでなく寄付によって経済的な支援もできるようになります。

観光地として復活させようという動きについて

結果的に復興支援に協力をしていたような形にすれば、無理をせず参加していることにつながり、多くの人が参加するような枠組みに仕立て上げることが可能です。

一方で多くの人を呼んで観光地として復活させようという動きがありますが、こうした動きは別の意味でその地域に疲弊を生む可能性があります。
テーマパークの誘致をしても最初だけ人が来て、あとは全然人が来ないのが実情です。

そこにお金をかけるのであれば、コミュニティを円滑にさせるような取り組みにお金をかける必要があり、その方が多くの支援を受けられ、支持も集めやすいです。

大事なことは継続的な支援をどのように得ていくかです。
そして、別の地域で天変地異があった場合に、余力があれば今までにしてくれたことを少しでも返すような動きをしていくことで支援の輪はより広まりやすく、強固なものへとなっていきます。

交流につながりやすく、細かな支援の輪が様々なところでできて、身近なところで温かい支援を感じ取れるようになります。
もっと重要なことは、無理をしていくつものエリアを支えようとするのではなく、せめてここだけは支援を続けたいという自治体を決めて長期的に支援をしていくような形にすれば続けやすくなります。